同人誌できるかな~斎藤一と怪異編~
こんにちわ、津留崎と申します。漫画家をやっています。
この記事を読んでくださった方の大半は恐らく前回の記事も見てくださっていると
信じて今回は自己紹介の方は省略させていただきます。
気になる方は仕事をまとめてあるこちらでご確認ください。
簡単に言うとFGOの斎藤一の絵を描いてる旦那が池澤、同じく漫画家の嫁が私
普段一緒に仕事(今はファ美肉おじさん描いてる)をしている漫画家夫婦
ぐらいの認識で大丈夫かと思います。
前回の本を作った時のクソ長感想文が結構好評いただけたので、今回は調子に乗ってもっとクソ長い「編集後記」的なものを書こうと思いキーボードを取りました。必死に作った本なので今回はちょっと本に対する感想は控えめです。
絵はどこをとっても最高なんだけど、個人的に「本当にこれ面白いのか…?」となってしまっている為です
どうやって同人誌作ってるのかのスケジュール感とか考えとかをのんびりまとめてて、多分読みにくいと思いますが読みたい人だけどうぞ楽しんでください
当たり前ですが、斎藤一と怪異 を読み終わってからの閲覧がおすすめです。買う予定ない人は好きにしてくれ
同人誌できるかな~斎藤一と怪異編~
私達夫婦はもう「普通に夏コミしんどい」という理由から何年も夏コミを出ていないわけなんですけど、コミケ自体は大好きなので
「去年は今年はもう出さないと言っていたが…せっかくだから冬コミに何か…こう…?」
と津留崎側から打診。
たいていコミケシーズンになるとお互い祭りの熱に浮かされるので
「スケジュールに余裕が持てるのであれば」
と池澤先生のこころよいへんじがいただけた。うれしい。
早めに色々とまとめる事を条件に、サークルカットを書いてもらう
今回はこんな感じ
サクカ描いて申し込みをするとやるか!という気もわいてくるものである。
早いうちから本を作るならどういう内容にしたいか話し合った。
前回と同じようなものを作ったら多分喜んでもらえそうではあるけど、池澤先生的には「同じような本を二冊作ってもな」的な感じであまり反応が良くなかった。
前回の本は構成的に「前半がカラーページのイラスト集」「後半がグレースケールの漫画」と二部構成だったのだが(わがままセット!)そのうちの漫画パートが、モノクロ印刷ではなくカラー印刷に無理やりグレーデータを印刷させた為、普通のモノクロ漫画と比べると線の綺麗さに不満が出た。
本来だったらもっと綺麗に印刷されたであろうデータを見て、「これをモノクロ小冊子にして別途で印刷してぇな…」と思うぐらいにはもったいないと感じていた為
「今回はモノクロ漫画 しかもはじめちゃんが格好いいアクション主体」「B5印刷でデカい原稿を思いっきり浴びれる」をコンセプトにしたらどうだろう?と言ったところ本人も乗り気だったので、今回はこの方向性で行く事がこの時点で確定した。
・モノクロ漫画でアクション はじめちゃんが格好いい
・B5表紙フルカラー印刷で本文はモノクロ
・箔押し…したくねぇか…?(これは津留崎の趣味)
だいたいこんなかんじ
9月中旬
方向性が決まったとはいえ、私も仕事を少し増やしたしそもそも二人で週刊漫画の連載もあるしでなかなか時間は取れなかった。空いている時間にどんな舞台設定のものにするかを考える事は出来たのでとりあえずプロットから練る事となる
大前提として
・内容が無いアクションものは前回やった為、もっとシチュエーションとか舞台に拘る
・興味が無いという人にも格好いい斎藤一を見てもらいたいという気持ち
・普段ギャグ漫画みたいなの描かせてるし、楽しく描けそうないつもの違うものを
というものを定めていた。
アクションもので必要なのは「敵」
いわゆる好敵手。主人公が格好いい事は大前提だけど、敵対者が魅力的であればある程アクションがより輝くのは皆知っての通りだと思う。
敵に対して作画コストを高めの設定してしまうとまず時間がかかってしまうし、FGOの他のキャラクターと戦わせるというのは夢があるが、そも戦うという事はどちらかが「敗北する」という事になってしまう為、二次創作として角が立たないようにするにはかなりの長尺か、あるいはストーリーを諦める必要がある。
相打ちやドローはまぁ悪くないんだけど、作品全体の得点を上げるのには役に立たない設定ではある。
今回の定形に収まりきらない為「他のサーヴァントと戦わせる」というのは使いづらい。けど、正直じゃあ「モンスターと戦う」というだけだと、かなり相手として役不足なのも否めない。
どうしよう?
「オリジナルキャラクター」にする、というのも一つの手ではある。けどそれも結局、そのキャラクターを魅力的にする為に莫大なページ数を要するし、そもそも二次創作にオリジナルキャラクターが出てくるという事を嫌がる人も少なくない(と思う)
中身は別人だけど、外見は元のFateシリーズに居たキャラクターってのが沢山いてぇ~…
モンスターと戦うのは役不足、でも新しいキャラクターを出したりには尺不足
既存キャラクターに負けイベを背負わせるワケにはいかないのであればもうこれ
全部混ぜちゃえばいいじゃん!!!!!!
という考えから生まれたのが、桜タイプの姿をした「怪異」を倒すという発想でした。
これなら、彼女の性質を知っているであろうFateファンは少ないページで理解するし、田舎の怪異なんてものは全人類が好きなシチュエーションだし、主人公が日本出身なのも斎藤一が日本出身なのも使える!!!!いいじゃん!
何より、不気味な雰囲気を纏っているロングコートの刀持ってる男とか格好良すぎる!!!!れ!!!!!
といろいろと繋がった瞬間でした。
ここで仮タイトルとして「斎藤一と怪異」と付けたプロットが完成しました。
あとは設定とかの整合性を考えつつなんとかするパートです。
地味で長い戦いが待っていますが、方向性さえ決まってれば時間さえかければちゃんと完成します。
鬼子母神をモチーフとして扱う為ちょっとばかり勉強しましたが、インターネットの情報を鵜呑みにするなと知識人から言われていたにもかからわず今回時間がなくて本格的な勉強をできなかったのだけは悔やまれる。
色々と間違っていたとしても、2次創作の同人誌という事でぬるい目で見ていただけると大変に助かります…
表紙に特殊装丁したいの会~納期はきちんと考えよう~
9月中旬
前回の本の表紙で箔押しできなかった無念(原因:印刷会社さんの機械のメンテ)を晴らすため、今回はより納期に余裕をもって表紙を作ろうと思い内容が決まり次第速攻でラフを切る。
前回はわかり易さ重視で「顔ドーーーン!!」って感じにしてたんだけど今回はどちらかというと「雰囲気重視」にしたかった為、雰囲気をがらりと変えて背景を結構な密度で入る表紙ラフを切りました。一発で不気味な内容と分かるように、朽ちた鳥居とほこらを添えて。裏表紙になる右側には作中の暗喩になるざくろがあったりしたら締まるかなと思って入れたり。
原稿の作り方として、いわゆる漫画とか、右から左に向かって読む本の場合(表紙の絵の右側を糊でとじるので「右綴じ」と言います)表紙が真ん中から左側になります。一ちゃんが立っている方ですね。右側は裏表紙になります。
私は夏の只中、日中なのに暗い森の中をイメージして描いたラフだったんですが
ライティングの事とか池澤先生に渡したプロットから、夕焼け空になりました。
逢魔が時…か…なんておしゃれな演出なんだ…負けた…くやしい…演出でさえ負けるのか私は…
…いやめっちゃいい。めっちゃいい表紙なんだけど商業的な観点から見ると
主人公のサイズがあまりにも小さすぎる。
これだとはじめちゃんの素敵なお顔がほとんど見えないし、はじめちゃんの素敵なお顔がほとんど見えません。一大事です。
なんでちょっと大きくリサイズさせてもらって
まだもう一段回はじめちゃんをデカくしたかったので構図をナナメにして
タイトルの色を色々変えながらこんな感じかな、とラフを練っていきました。
このタイトルと一緒に入ってる謎のオーラは「透明箔とか入れれたら格好いいやろなぁ」と考えながら追加。表紙の雰囲気的に普通の金箔押しとか合わなくなってしまったし、メタリックな黒箔とかでもいいかなぁとかモヤモヤ考えてたと思う。
…そこを池澤先生に「今回の絵はキラキラさせたくないなぁ」の一言で一刀両断されてしまったのであきらめる事となりました。
キラキラさせてくれよぉ たのむよぉ まぁでも…合わないな…
紙選び あまりに楽しい(ただし、紙がとんでもなく高い)
前回の本は高級感のある仕上がりにしたかったので厚手の紙を使い、でも池澤先生の絵の線はザラザラしているのでちょっとテクスチャ感強めな紙にしたいな~と色々な同人誌を参考にしつつ、印刷会社さんが売ってる紙見本とにらめっこして諸々の条件で適合したのが「ヴァンヌーボーVGスノーホワイト」という紙でした。本当にこれ選んでよかったと印刷した本が届いた時に安堵したのを覚えてます。
同人誌印刷してくれる印刷会社さんは基本的に「印刷した同人誌をイベントのサークルスペースに直接搬入」してくれるサービスが付いているのですが、前回使った印刷会社さんにはそういったものはまったく無かったので一旦自宅に送ってもらい、自分の家から車で冬コミ前日に(グッズセットでものすごい数の小物作ったのもあって)滅茶苦茶な量のダンボールを搬入作業したワケなんですが、これすごく大変でした。二度とやりたくねえ。
今回和風な感じの表紙になるのであえて色ムラが出来そうな紙「新・星物語マーガレット」本文用紙はテクスチャ感強めかつ白すぎない紙「OKアドニスラフ75kg」を使用しています。何かの参考になれば幸いです。
しかし昨今の物価高もあり、印刷費の高騰がすごい。具体的に言うと印刷費よりとにかく紙がたっけえ。大変。もう同人やって10年(コピー本作ってた頃から言うならもう25年ぐらい)だけど、最初の頃から比べると多分2倍以上になってると思う。
で、みんなどうしてるのかな~と思ったら男性向けはあんまり変化感じない、無理してるか若干値上げ?って感じで対策打ってるのに対し、女性向けの同人誌のはサイズがB5→A5に変化していた。本のサイズを小さくする事によって、値上げせずに本を売っているのである。この変化は面白くて好き。
でも私はでっけぇ池澤先生の原稿見るのが好きだからB5で印刷します
あと中表紙!1ページめくると黒字に金印刷でドカーン!インパクトあったでしょうか?
最近とある方の画集を買って「黒い紙に金一色での印刷」があまりに格好良すぎて「これ自分たちでもやりたくない?」と思って入れました。
まだ実物見てないけど格好良く仕上がってるといいなぁ
今回はそういった諸々をこちら、西村謄写堂様にお世話になりました。本文の基本締め切りが12月25日とそこそこまで待っていただけて今回のスケジュール的にも合致、紙や特殊加工の幅がとても広い印刷会社様です。
本当にお世話になりました。見開きがなんか変な作りになってるとか細かいミスを報告してくださって大変助かりました。
あと同人誌担当の方の「いけまっせ!」がとても心強かったです。
もう11月だけど完成するんですか?
って事でしばらくは普通に週刊漫画の作業があるのでそっちを優先しつつ表紙とグッズ入稿用データを作る。
表紙は色指定が池澤先生で着色はほぼ単色塗りだったので私背景はいつもファ美肉おじさんでお世話になっておる元アニメ背景出身アシスタントのどくろ君にお願いしました。
相変わらずうまい。背景の色味調節には知り合いのKatsudion氏が協力してくれました。
素材をいい感じにデザインして入稿。暗く落としすぎてて字が見づらいのでスポットニスつかいました。どう仕上がるか楽しみですね。
もともとはマットPPをかける予定だったんですが「風合い残したいならPP無い方がいいかも」との印刷所さんからの助言もありそのまんまでお出ししてます。ほんといろいろとお世話になりました
グッズも納期と相談だ!
一方グッズ系は割とどこも締め切りが早い(理由としては直接会場に搬入してくれないところを使う、となると開催する前日までに確実に家に届けてもらう必要がある為)
ので私は11月ぐらいからちょこちょこ動き始めます。
今回はグッズが三種類しかないので、既存素材でできる範囲(バッグとか)をなんとかして描くものは描いてもらってこっちでデザインして完成。
色々と悩んだんですが、結局一番うれしいのアクスタだよね…あとはいろいろ意見を聞いてた時に気になったSNS風クリアカード。どちらもとても良い感じに仕上がってよかった。
プロットは完成して池澤チェックを通ったので、ネーム作業。
担当編集を説得したりして結局取れそうな作業日数は1週間ちょいっぽい、という事が分かった。
どうせ商業の方忙しくて作業入れないしぃ~って感じでのんびり丁寧に
ネーム描いてたら11月前半ぐらいにネームが完成しました
ページ概算60P!!!!
60Pになってしまった…描きたい事多すぎた…さすがにこれは…
無理…
やばい…無理だろこんなの…
でもプロットにあるやつ全部入れるとこうなる…
これ以上削るともったいないシーンが増える…
でも10日そこそこで…子が保育園行けない土日もはさむのに…こんな…
無理か…削らざるを得ないか…
いや…無理…か…?
本当に無理なのか…?
人間というのは…希望を捨てたらダメだって…
そう僕たちはいつも奈須きのこ(敬称略)にそんな事を教えられてきたんじゃないか…?
無理って言う前にほら…池澤先生…よく見て…いつもの原稿とくらべると1Pあたりの人間の数が少ないでしょう?つまり人間だけ書けば作業スピード1/2ぐらいでいける、かつ線も少ない!この斎藤一、線少ないです!衣装もいつもの連載と比べたら簡単!
背景比率も多い!いける!スケジュール通りにやれば多分いける!!!!
やろ!ほら!手動かさないと進まないから!ちょっとだけちょっとだけ!
ともかく、腹をくくってここまで来たんならあとは力業でなんとかするだけなので
進めざるを得ないだけなんですが
「まぁいけるいける」って声が池澤先生から返ってきました。
多分この頃には二人とも正気を失っていたんだと思います
がんばった10日間(記憶があまりに無い為ほぼ箇条書き)
12月15日 作業開始
17日、ラフ終了下書き着手。
吹き出しはいつもはこだわりがあるらしく自分で全部描いているが、今回はそういうロスを一切無くすために素材を作った。
4点ほどベクターで描き下ろしてもらって私が配置
ラフが出来た時点で背景さんとのやりとり。終わる?と聞くと自然物多いし多分俺ちょっと時間あまるぐらいになると思う との心強い返事
みんなすげえや
19日 下書き完成。
20日 ペン入れ着手
ここから随時完成ページに私の手も入る。主な作業はトーン貼りとか枠線はみ出した線画消したりとか画面を綺麗にする作業。届いた背景を本データをガッチャンコしたりもする
家に上がった後の斎藤一全部裸足がいいんですけどぉ〜って言ったら作画コストを理由に断られた。
あと永倉さんはジジイの方が描きやすくて早いとの事でジジイに。
24日 ペン入れ完成。いったん5時間ほど休憩睡眠を取ってもらって私は寝ずの作業。忙しすぎてこの辺り覚えてない。
25日集中線描き文字完成。入稿作業。データ不備等あり修正入稿。
完成に至る
本当にとんでもないスピード感だった。
関わってくださった方々お疲れ様でした。
そういえばどうしても気に食わなくて修正をお願いしたページが2Pほどある
このスケジュール感で!?
という事でこれをもってボツ供養とさせていただく。
ボツの理由としては1P目は視線誘導
(勝手に構図変えるな意図があってそういうネームになっている)
2P目はインパクトと溜め
(漫画のアクションには【流れ】【溜め】【インパクト】 の大体3種類の使い分けが必要でぇ…
このクソデカコマは【インパクト】の画面なので視線を誘導させる流線の種類が2種類も3種類もあっちゃダメなんですよていうかそれやっていいの【流れ】の時だけです。剣檄が当たっている一点に集中させてください
というのと 最後の桜が原型をとどめて吹き飛んでいくのは次のページで「やったか!?」できなくなるから爆発エフェクトでごまかしてくださいとお願いした)
直ってよくなってると思うので本の方と見比べてみてほしい。
桜タイプの姿を使って一つ難しいな、と思ったのが
「造形をあまり崩せない為にちょっと怪異モノにしては見た目のインパクトに欠ける」
ってとこでした。やっぱ怪異ってグロテスクでなんぼみたいなトコあるし…
桜の形した何かとはいえ、ファンからしてみたら急に首が長くなったりするの嫌だろうし。
でも「斎藤一と怪異」なのに怪異感薄くなっちゃったのは普通に私的にはやらかした感あるので、いずれどこかでリベンジできたらな~~~いいよな~~~~
この本、内容おもろいか…?(作家は作り終わった直後の熱が冷めると大抵こうなる)
んで私は入稿作業を終わらせて、メロンブックスさんととらのあなさんに予約諸々の連絡をして!
26日にグッズが全部揃ったので既刊のグッズ梱包をして!
27日に予約したホテルカルデアhttps://www.princehotels.co.jp/sunshine/plan/contents/fate-go/の斎藤一&高杉晋作コンセプトルームになんと一人で泊まり!英気を養い!(めっちゃ楽しかった)
朝起きたら目の前に斎藤一のパネルがあり!!!!「寝起きする部屋に推しがいるのもいいもんだな」と感慨にふけりながら帰宅の準備をし!!!!!
今日は家帰ったら新刊グッズの梱包作業をめっちゃたくさんやらないといけないな~でも今日は年に数回あるか無いかの「池澤先生と私が共通で暇」という日なのでこの稀有なコストを使って都内でいいもん食いに行こうぜという日に!!!!!!
池澤先生から熱が出たという連絡があり!!!!!
急いで帰ったらすげえしんどそうだからPCR検査したら私が陽性で!!!!!!
これが28日で!!!!!!
RIP
コミケで本売る為に本作ってるのによ…
いやしかし…この出来事をただ
悔しい
これだけで終わらせていいのか…?
活かすべきなんじゃないのか?次に…
ただで転んでそれだけで気が済むのか…?
池澤先生は脱稿した直後に言いました
「来年はもう無いからな。絶対出さないからな。」と。
ですが私は覚えています
去年、斎藤一の本を出すときも同じ事を言っていたという事を。
今年コミケ行けないから来年の冬コミも新刊出したいという気持ちが湧いてきたな…
— 💩池澤真💩 (@tibimaru_0404) December 28, 2023
って事で次は箔押しでキラッキラかつ表紙にホロPP貼った本出したいっすね!!!!!!
ハッピーーーーーーーー!!!!!!!
今回の本はいかがだったでしょうか?
私はもう10月ぐらいからずーっと悩み続けている作品なので、正確な面白さというのは自分では測れないのですが、事あるごとに「こんな素晴らしい絵なのに、本当にこれの内容はそれに見合ったものだろうか」とか「本当に面白いだろうか」という私に対して「足りないなら絵で補えばいい」と作業を最後まで一切手を抜かずにやり遂げてくれた池澤先生のおかげで「きっと素晴らしいものになっている筈」ぐらいにはメンタルが持ち直しましたので、なんていうか楽しんでいただけたら幸いです。
今年の冬コミは津留崎池澤は参加できませんでしたが、私の代わりに設営から売り子を
やってくれた友人たち(猫松・ワイナカ・代表取締役ぽてち・くろねこ)に感謝を。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
もし買ってない人が居たら同人誌買って読んでね!!!多分おもろいよ!!!!
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2172631
斎藤一の本について
命 それは儚くも輝かしいものである
輝きを放つもの、すなわち光、希望
なんかそんなかんじのものを私達に与えてくれるのがそう 推し。
つまり推しとは光であり希望であり『全て』。この本が教えてくれた。
ありがとう池澤真。ありがとう斎藤一。ありがとう石川界人。あえて敬称略するね。
私オタクでよかったわ。
という事で長期休暇に入った事もあり暇な為、編集後記がてらに感想文を打とうと思い立ちました。原稿が完成した今、私が出来る最大限喜んでもらえる事はもうあとこのぐらいしか思いつかないし、何より私自身が完成した原稿を目の前にした時に「誰とも共有出来ないこの感情のぶつけ先」が無かったからそういう人と一緒に語り合いたかったという気持ちと、語りあえる人がいない人にちょっとでも語り合えた感を得てもらえたらいいな~と思いました。ちなみに文章力無いので「思う」って単語めっちゃ使います。その上グッチャグチャな文章で多分読みにくい。ごめんね。
序盤は編集後記的な意味合いの方が強いから感想だけ欲しいって人は下の方の~~~線のところらへんまで飛んでもらえばすぐです。
まず自己紹介から。私の名前は津留崎優 一応肩書は漫画家です
FGOではぶっちぎり茶の湯バトルでシュシャのイラストを担当させていただいていて
この漫画も描いてます。連載止まっていて本当にすみません。
斎藤一のイラスト担当している池澤先生とは一緒に
この漫画描いてて実はアニメ化もしてます。なんとCV:石川界人のキャラも出ます。(ありがとう監督)
私生活では私と池澤先生は夫婦です。つまり夫婦で一緒に漫画描いて生計を立ててます。へんなの。
コンセプト
斎藤一の本が作りたい!!!!!!!と思いはしたものの、まずどんなものを作るのかっていう想定をまったくしないでとりあえずコミケに申し込んだ。コミケとかマジで数年ぶりだったからもうワケわからんので、いろいろと持ってたFGOの他の公式作家さんの非公式本を読み漁った結果、こういう形が今主流っぽかったのでそれを全部斎藤一でやろうぜって話になった。でも私は池澤先生が本当に光るのはカラーではなくモノクロでの漫画描写だと思ってるから漫画も入れたかった。カラーの作業と違って漫画の原稿なら慣れてる分作業時間の短縮にもなるしスケジュールの計算もしやすいじゃん、じゃあ後半8Pだけ漫画にしよっか!と話がついた。
結果的に漫画は9Pになった。なんか1ページ増えてない?って言われた気がするけど気の所為ですと言い張った。ちなみに印刷物を見て唯一不満が残っている部分でもある。カラー印刷で無理やり印刷するのではなく、600dpiモノクロ印刷の方がきれいに出ていいなぁ。ここは後悔。
表紙と本文の紙はきちんとサンプル用紙を取り寄せただけあって満足のいく高級感。にっこり。本当は箔押しもしたかったなぁ~と思うけど、それは次の機会に。
内容物は「ファンが見たいと思ってるもの」をとにかくブチ込むというコンセプト。つまり、最悪な事を言うと「私が見たいもの」になる。こればっかりは本当に申し訳ないのだが、今回のこの本は私は割と本気で職権乱用だと思っている。でも私が「こういうものを描いて欲しい」と言わなければこういう形の本が出来なかったのも確かではあるから、ここに関してはちょっと許して欲しい。池澤先生だけで考えた斎藤一の本は多分、出ることが無いから。
いやでも本当に私が欲しい物ばっかり入れたら結構思想が寄り過ぎちゃうのでそこはそうならないように気を使って描いたつもりではある…ここの要素少ない!とか文句はあると思うけど、できる限りフラットな目線で選んだつもりです。
スケジュールは当然週刊連載をやりながらの作業になる為担当編集さんとかなり事前から相談しつつなんとか一週間捻出。つまりこの本、作業期間はほぼ一週間。着色は私が担当。下塗り諸々は手伝ってもらったにしても、週間作家の筆の速さはあまりに恐ろしい。私のやるべき事は池澤先生に「いかに脳死で作業を進めさせるか」だったのでこのページにはこういうキャラクターをこの感じで、とか指示したり書店委託とか印刷物の手続きとかは全部私。
という事でこの同人誌を出せたのはひとえに理解のある担当さんのおかげ。本当にいつもありがとうございます。ちなみにどこかで書いたけど、うちの担当さん昔壁サーだった事があるぐらい絵上手い。漫画の構成技術もすごい。自分で漫画を描け。
~~~~~~~~~~ここらへんから感想文です~~~~~~~~~~~
表紙
コンセプトは当然格好いい斎藤一。
筆が早くて絵もうまい池澤先生にも苦手なものはある。
「コンセプト」を考えさせると何故かとても時間がかかるという所。
そういう事情もあって、商業連載の方の表紙の構図ラフもいつも私が描いているので今回もその形になった。
表紙のイラストまーーーーじでかっこいい。肩の部分の少し盛り上がってる「コートなんだな」って質感好き。顔がいい。タイトルの入れ方も天才。光ってる刀が顔に反射してるのも天才。コレ本当はもう少し下の部分まであって太ももがあまりにパツンパツンなの見て欲しいからクリアファイルにはもう少しきちんと写るように配置しました。ありがとう世界。
中表紙
アクスタになった斎藤一。表紙が「動」だったので中表紙は「静」。座ってる感じでお願いして気がついたら背景が完成してて、結果的にどういうシチュエーションだよ結婚申込みに来た男か?刀剣男士?護衛?お付き?何にせよ最高である。
このラフ切った時はグッズの事なんて何も考えてなかったから出来上がったイラスト見て「この斎藤一が現実にいたら最高じゃんね」となりあとは流れに身を任せていたらアクスタが出来てた。行動力を褒めて欲しい
背景はいつも商業連載でお世話になってる同級生に描いてもらいました。商業の漫画の背景は100割この人。もともとアニメの背景会社勤めてたけどブラックで辞めてなぜか漫画の背景アシスタントをやっている。のでカラーもモノクロも描ける。最強か?
4・5P(斎藤一第一再臨解体図)
斎藤一掲載のマテリアル、公式から好評発売中!!!
という事で「マテリアルで不足している部分の情報」が欲しくなった私は無ければ作ればいいの精神で解体図を提案させていただきました。
今回デザイン周り担当してくださったNEGIさんとは
「仮面ライダーとかどらえもんの解剖図って知ってます?」
と打ち合わせしてそんな感じにしてもらった。かわいい。
ちなみにマテリアルにはスーツ状態で刀留めてるベルトの詳細とか、刀の詳細とか描いてあると思うのでこちらとそちら、ダブルで参考にしてください。
靴がさ~~~~~~~ダブルモンクストラップというらしいんですけどぉ~~~~これ~~~~ちょっと調べたら修道士とか飛行操縦士の靴が起源にあるらしいって書いてあって~~~~~~は?斎藤一じゃんって思いました。あえてこの靴選ぶって事はさぁ~~~~こいつかなり身なりに気をつかってますよこれ~~~~~~~ビジネスと結婚シーンには着用OKってどんだけずるいんだよこの男。勘弁してくれ。
はじめちゃんのインナーの色は何色?と聞いても池澤先生は答えてくれない。
半脱ぎスーツはスーツのCMの幻覚が見えた。私だからギリギリ耐えられたけど戻ってこれない人居ると思う。危険薬物なので取り扱いに注意してほしい。
6・7P(斎藤一第三再臨解体図)
うそだろ…?お前…長手甲…?全女オタクが好きなやつじゃん…アシタカに何人の女が狂わされたと思ってんの…?軽率にこんなところで出していい設定じゃないだろ…え…うそ…夢…?変だな何回目をこすってもドスケベインナー着てるようにしか見えない…いくらなんでもスケベすぎる…おかしいってこんなの…
とうわ言のようにつぶやくぐらいは一日変になったし結局誰にもこの気持ちを共有できないのは耐えきれなかったのでサンプルでお出ししました。
こんなのが一週間続いた天国で地獄のような日々だった。
ポニテ斎藤一は初めて見た時熱出して寝込むと思ったので予定になかったステッカーにしました。グッズがひとつふえた。やったね。
8P(表情集)
最初ラフには喜怒哀楽と+2ぐらいだったのに池澤先生が「足りねえだろ」とか言って2枚増えてた。増量したタイプの斎藤一。物価高で原材料費が爆上がりして薄皮あんぱんも4つに減るこの世の中に増量してくれる斎藤一には感謝の気持ちしか無い。
スタンダードに笑顔が可愛すぎる。1京点
9P(礼装)
この2枚は絶っっっっっっっ対に書いてほしかったやつ。
バディコップ
パー様いちごみるく飲んでたらいいなって思いませんか?私は思いました。
はじめちゃん、絶対ハンバーガーとかあんぱんとかシュークリームとか食べる時に口のまわりにソースとかクリームとかつくタイプだと思うんだよな。食べ方が汚いワケじゃなくて、一口が大きくてガブっといくから勢いあまって付いてしまうというか。おにぎりは器用に食べそう。
宮内庁の綱も描いてほしかった。私は。描いてほしかったよ。
福男タペストリー
ちょっとこれ趣旨と異なるんですけど、池澤先生の描いた以蔵さんが格好良すぎてちょっと禿げちゃった。毛が抜けた。
この二人の絡みはもう少し見たい。
最初は最後の漫画で以蔵さんと一ちゃんのバトル漫画描く予定だったんですけど到底ページ数収まりきらないし、やるならちゃんと描きたいモチーフだったので今回は見送り。いつかきちんと描いてほしい。
10P(ファッションショー)
色々な格好させたいと思って描いてもらったんですが、見えないところまできっちり描かれててもったいないのでこちらにペタリ。
警察のやつ、ヤバい。死人が出る。池澤先生がロン毛か短髪か悩んでたけどロン毛警察斎藤一もめっちゃいいと思いました。一度に二度美味しい男…
斎藤一リリィねぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
無理可愛すぎか?
ねえねえ君今いくつ?12~14ぐらい?裸足?ちょっと理解が追いつかない。
つまらなそうな表情してるのも最高。もうこの頃から足早くて女児にモテてモテて仕方なかった顔してる。頭思いっきりグワッシグワッシしたいし若い土方さんと並べたい。若い土方さん…?み…見てぇ…
オルタ
マフィアやんけ…マフィアだ…ヤ、よりマの方だこれ…
多分ジョン・ウィックにでてくる。想像の余地がすごい。この絵だけで正直漫画100P描けると思う。マジで。
新選組実装組
ありがたみがすごい。全員の身長差が最高。鴨さんも描きたがっていたがスペース的に入り切らなかった。ほんとうにごめん。
12P(fesのアレ)
現地に行って黄色い声を聞きたかった…今回のfesも諸々の事情で行けなかったのですが、この絵にあんなボイスついたらそらみんなおかしくもなる。私もなりたかったし聞いた後に深い溜息を吐いたあとに神に感謝したかった。
この絵はぐだ子にするかぐだ男にするか二人で最後まで悩んでいたんですが、ジーク夫妻を見てのダンスのお誘いだったのでやはりぐだ子なのではないかという所に決着がつきました。解釈違いの人には大変申し訳無い。
すっげえ破壊力の1Pだなおい…
13P(イベントでの斎藤一)
イベント出すぎだろってぐらい出てて笑う。
正直このぐらいのページまで進むと斎藤一だらけで脳が麻痺しておかしくなってきて「あれ?一ちゃんって実は空気だった?」ってぐらい周囲の斎藤一濃度が高くなってきて、もはやこの本が一体何なのかわからなくなってくる。
バレンタインデーショック
初めて見た時はちょっと息が出来なかった。本当にすごかった。数々の人間が斎藤一に狂わされるのを見るのはそれはそれは楽しかったし嬉しかった。こいつ多分めちゃくちゃラフに受け取ってるけど相手が見えなくなったら大切そうにしまって仕事終わって部屋戻ったらいの一番にチョコ食ってるよ間違いない
そういうとこだぞ
シュシャ
このシーン本当にリアルで叫び声を上げたシーンなんだけど、多分経験値先生は我々のこの叫びを吸う事により何かしらのエネルギーへと変換してまた新しい叫び声が出るようなシナリオを描いてくださっているのだと思う。なら我々に出来る事はやはり経験値先生の所にまで届くように叫び声を上げ続ける事なのではないかと最近思うようになった。
メガネ霊衣
ド真ん中ドアップなのは趣味です。許して
P14・15
当初表紙の方に紅葉を散らしたい、と池澤先生の案もあったんだけどインパクト重視で攻めたかったのでイメージイラストっぽい感じのこっちに転用。下書き状態だと短髪はじめちゃんで描かれてたんだけどあまりにも「電気屋の店員すぎる」という観点からロン毛はじめちゃんに変更。
こっちが表紙でも良かったな…ってぐらい格好いいイラストだと思う。とても好き
P16・17(ボツ案やラフ集)
ボツの斎藤一
これはこれで格好いいけど今の形になってくれて嬉しい。うさんくさい度を200倍にしたらこれになる、みたいなキャラデザで笑う。丸サングラス…か…
髪型に面影が残ってるのがおもしろい
fesのラフ斎藤一
え~~~~~~~~~~、わたくし、左下の冬の新宿で待ち合わせしてそうな斎藤一、とても好きです。結果的に真ん中になってくれて大変助かったのですがそれはそれとして、冬に一緒にクリスマスイルミネーションか水族館見に行きたいこのロングコートの斎藤一、あまりに彼氏。
一番→のはじめちゃんは専門学校の教師にいそう。少しうさんくさくてこれもまたいい。南欧もだけど、ロン毛になると全部チャラくなるの笑う
18・19P(グッズの斎藤一)
グッズやら諸々で描き下ろしてもらった斎藤一達。
チェキ斎藤一
ちょっと無理して恥ずかしそうな感じで。こう「え?ここでポーズ?なんで僕が?やらないやらないそういうのはもっと若いかわいい子が居るでしょ?いや土下座とかしなくていいから…えぇ…そこまで…?」って感じで仕方ないなぁって乗らされて撮らされてる感じにお願いしますってお願いした。イメージ通りのものがお出しされてきた。
なんだかんだ言って少し乗り気な斎藤一よくない?良い…
ちなみにチェキっぽくする為に箔押しでサインみたいなの入れたかったんだけど、私が字を描くのも池澤先生が字を描くのもなんか違ったので描きませんでした。思い思いの斎藤一のサインを自分で書いてくれよな
20・21P (新宿某所にて)
アクションやろうと思ったら足りないよ8P。いやほんと。9Pでも「もっと丁寧に描きたかったね」と池澤先生に言われてしまいました。私のネーム技術、未熟。
最初のページはイラスト集⇨漫画になる為、多分えっ!?急に始まった!?感をやわらかくするためにどでかくインパクトのある構図で見開きに。左のクソデカい顔の斎藤一、額に入れて飾りたい。
22・23P
新宿特異点作ってくださって本当にありがとうございます。私はチンピラをボコボコにするはじめちゃんが見たかったんです。これだけです。ホント、今回の漫画それだけの為の漫画。
いやほんとさ~~~~~~ネームの段階で裏拳からのこの台詞、本家の絵で見たらどうなっちゃうんだろうって感じあったんですが、やっぱすごい破壊力でマジで我慢出来ずに呻いた上に即座にツイッターにアップして受け流さないと内側から破裂するところだった。危なかった…裏拳する斎藤一は多分全斎藤一ファンが見たいって思ってたと思う。夢が叶った。
24・25P
蹴りを!クソ重めで!!!描いて!!!お願い!!!って言って出来上がったのがボッ!!!で吹っ飛んでいくチンピラってワケ。尻をもっと見せてくれ!ってお願いしてスーツをよりはだけさせました。褒めてください。
この避けてるはじめちゃんの眼光も最高。ちゃんと目で追ってる、殺人剣の使い手の目してる。ヒャ~殺意殺意!
基本的にアクションの指定はクソ適当に私が入れて、それを池澤先生が綺麗な状態でお出ししてくれるので毎回想像以上のものがあがってきて、いつもこればっかりは本当に幸せ。
26・27P
アクションの一番の見せ場だったのでクソ生意気ながら何回かリテイクしたぐるんってする斎藤一。刀ロングコートを魅せるのに一番いいのは回転、かつアクションの非常人さを出すためには横回転ではなく縦回転。一ちゃんの無形をイメージしたアクションになったと思う。個人的お気に入りポイント。コートのシワがあまりに上手い。回っているのがわかる。すげえ。スーツを着た人間のアクション漫画で一番特筆すべき点ってスラックスの股間周りのシワだと思うんですが、池澤先生の作画はいつもフェチズム溢れまくってて最高。
興味なさそ~~~に戦ってる表情もまたベネ
深夜の新宿の路地裏に刀持ったロングコートのクソつよい男が目の前にいたら相当怖かろうなぁと思いあえて不気味な演出にしました。真っ当に好きな人には悪口に聞こえてしまうのかもしれませんが、私のこの斎藤一という人間性の第一印象は「うさんくさい」「つかみどころがない」「総評してかなり不気味で気になる」ってな感じでした。まさかこうなるとはね。本当にありがとうございます経験値先生。
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ぐだ子にするかぐだ男にするか、どっちにするかかな~~~~~り迷ったんですがカラーイラストでぐだ子描いてたので男にしました。でも正直これぐだ子でもぐだ男でもどっちでもいい内容になっていると思うので、個人個人好きな方で思い描いて読んでくれたらそれが一番うれしいです。シルエットにする?という案だしたんですがそれならぐだ男でいいでしょ、との池澤先生の後押しもあり今の形になりました。
ちなみに私はグラカニ特典とか見てわかる通りぐだ子とはじめちゃんのペア推しです。いつかまた二人の漫画描きたいな。構想あるんですけどどうですかね池澤先生。
って事でまぁなんとか形になり、入稿とかで結構大変だったりもしたんですけど出すことが出来ました。本当に今回多くの人の手をお借りして出来た同人誌なので、可能な限りいろいろな人に見てもらいたいなと思います。
斎藤一の事が好きな人にはもちろん、これを読んで好きになってくれる人がいたら嬉しいという気持ちで作ってますので何卒布教してくださると嬉しいです。
コミケ終わって数日はエゴサしてると思うので、できれば斎藤一の本って感じのワードいれてつぶやいてくれれば目に入りやすいかな?頑張って作ったのでこのぐらいのおねだりは許して欲しい。なぜ同人誌を出すのかってそりゃ喜んでほしいし感想欲しいからなんだよな~ でも何より作ってる時楽しかった。池澤先生は年末進行被ってしんどそうだったけど。
ともあれ、みんな大変に生きている中でのほんの一瞬でも心踊る時間を提供できたなら幸いです。
来年も頑張って冬コミ出したいな~
津留崎 優